ゾロ目の日は節句が多い!すべて奇数月ばかりの理由とは?

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一年のなかのゾロ目の日

1月1日、2月2日、3月3日…全部で12回ありますが、その中でも日本のある風習がいくつか入っているのに気が付きます。

そう、節句です。

しかもよく見ると全てが奇数月ばかりですよね。

なぜゾロ目の日、そして奇数月にばかり設定されたのでしょうか?その意味を調べてみました。

まず節句について見ていきます。

 

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節句とは?

節句とは季節の節目の日の事を指します。

もともと節句は中国の陰陽五行説が由来となっており、中国から日本に伝えられました。時期は奈良時代といわれています。

無病息災・豊作・子孫繁栄を願い、供え物をしたり旬のものを食べたりして邪気を払う風習です。

節句といえばひな祭りや子供の日が有名ですが、それ以外のもの合わせて全部で一年間に5回あり、それを五節句といいます。

当初はもっとたくさんの種類があったそうですが、日本の文化や生活の中で減少し、江戸時代には現在の5つに絞られたようです。

 

五節句について

五節句は1月から9月までの奇数月に設けられており、そのほとんどがゾロ目の日ですが、1月1日だけは元日として別格7日に節句が設けられています。

これは中国の動物占いが由来となっていて、順に元日は鶏・2日は犬・3日は羊…と占っていき、7日に人間を占う日になり、その日を「人日」の節句と呼ぶようになったと言われています。

1月7日  

人日の節句   (じんじつのせっく)  

無病息災 七草
3月3日   上巳の節句   (じょうしのせっく)   女児の成長 桃や柳
5月5日   端午の節句   (たんごのせっく)   男児の成長 菖蒲
7月7日   七夕の節句   (しちせきのせっく)   技巧の向上
9月9日   重陽の節句   (ちょうようのせっく)   不老長寿

 

 

 

節句はなぜゾロ目で奇数月なの?

ではなぜゾロ目の日や奇数月ばかりなのでしょうか?

由来となった中国の陰陽五行説の考え方によると

  • 奇数は「積極的な面を表現するおめでたい数字」
  • 偶数は「陽のあたらない陰の数字」

とされ、お祝いには偶数ではなく奇数が使われるようになりました。

ご祝儀袋に入れる金額などに今もそれが残っていて、1や3といった数字を基準にしている方が多くいらっしゃると思います。

その陰陽の考え方から、節句はおめでたい行事でもある為、奇数月・奇数日で更にゾロ目として繰り返す日に設定されているようです。そう考えると納得できるものがありますね。

ただ奇数が重なると3×3=6のように偶数となり、せっかくの陽を示していたものが陰に転じてしまうとの見方もあり、季節の植物などを供えて生命の力を借り厄除けの行事を行なったとも言われています。

その為、節供(五節供)とも言われるそうです。

 

ゾロ目の日の節句は大切に過ごしましょう

現代でも日本に残る節句の風習は、時代とともに核家族化が進む中において家族・親族が数世代集まり、季節の飾りや料理でもてなし、人との絆を深め団欒のひとときを囲む良い機会となっていることは言うまでもありません。

一年に数回の縁起の良いとされるゾロ目の日・節句をご親族で過ごされる計画を立ててみてはいかかでしょうか?

何かいつもとは違う話が聞けることもあるかも知れませんね。

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